野呂会長との運命的な出会い
野呂会長と初めてお会いしたのは、大阪で開催された経営者塾に参加した時のことです。その衝撃は走馬灯のように思い出します。
当時は「先代から引き継ぎ、15年で売上を10倍以上に成長させた」という自信や自負もありました。しかし、野呂会長から初対面にも関わらず「こんな経営でいいのか?」と頭ごなしに言われ、「初めて会う人にここまで気づきを与えてくれる人がいるのか!?」と衝撃を受け、魅力に取りつかれました。
そして経営者塾の中では、経営者としてあるべき姿や方向性を示していただき、社員に対する想いを明確な行動レベルにまで落とし込みました。元々「自分は正しい」「言うことを聞かない社員を研修で変えてもらおう」そのようなことを考えながら参加していましたが、結局経営者が変わらなければ何も変わらないことに気づくことができたのが一番の収穫でした。
当時、当社は10名入社したら10名が辞めてしまう、人が定着しない会社でした。結局、自分の言うことを聞く社員を探していたので、当然そうなります。それが、野呂会長からいつも指導いただいている「経営の目的とは、社員とその家族を幸せにすること」が自分の心に落ちた瞬間、社員が辞めず、会社に留まってくれるようになりました。
計数を理解できたことで、商売から経営へ転換
当社でも計数管理が当たり前になるまでに8年かかりました。学び始めの時期はかなりの時間を費やし勉強したことをよく覚えています。8年前は食肉卸事業を主流にして、売上を倍にすることを目指していました。その時には「粗利率をどうするか、在庫をどうするか、棚卸をどうするか」などは、全く考えていませんでした。売上は上がりましたが、粗利率が24%→14%まで下がり、運転資金が不足……。近寄ってくる銀行からどんどん借入を起こしていました。
その結果、自己資本比率は8%まで落ちていましたが、計数が示す意味を経営者としてまったく理解できていませんでした。今は6年前から始めた現金商売の飲食事業が7店舗あり、全体の売上の4~5割を占める会社の主力事業になっています。そして、野呂社長から売上ではなく、資金が全てであることを学び、「資金を残すこと」「資金を増やすこと」に取り組んでいます。
粗利率を決めるのは経営者の仕事
また、野呂会長からはいつも「粗利率を上げていくことを意識しなさい」とアドバイスをもらいました。今では、当時14%まで下がった粗利率が卸・小売・外食を含めて36.5%に改善、自己資本比率も8%から前期48.8%まで回復することができました。銀行借入も当時2億4千万円から1億2千万円と半分以下になり、さらにキャッシュフローが年間1億円を超える会社になりました。
当時を振り返ると、自己資本が何かということもわかりませんでしたが、野呂会長から経営者として自己資本比率を上げるために増資することの重要性を教えていただき、今は4千万円まで自己資本を充実させるようにしてきました。当時周囲には、経営者として見本になる人がなかなかいませんでした。
そこで、野呂会長に言われたことをただ純粋にやってきました。まずは、増資することから実践。この部分も野呂会長から「経営者たるもの人生をかけて経営すべき」「そのためには自分自身が経営に力をかけられるか、そこを示すために自分のお金を会社に増資して会社を安定させる」ことを学びました。
会社概要
プロをも唸らす、 高品質なお肉をご家庭に。
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