「規模の大小より優良な会社、社員が家族に誇れる会社としての
企業風土を創る。」(窪道德社長『自己の誓い』より)
『三重重工業株式会社』は1972年(昭和47年)、
桑名にあった中村鋳造という鋳物会社の鉄鋼部門を独立する形で設立。
2020年には経済産業省から「地域未来牽引企業」に認定された優良企業だ。
総合建材メーカーとして社会になくてはならない存在となっている同社だが、
決して順風満帆だったわけではない。
利益・資金が残らない【穴のあいたバケツ】のような収益体質、
大量の不良在庫、リーマンショックによる大不況、
そして新型コロナウイルス感染症……。
いかなる危機も乗り越えてきた窪道德社長は
「人こそ、会社経営そのもの」と語る。
本号では、同社の激動の20年と、
中小企業版「人的資本経営」の先駆けともいえる取り組みについてご紹介する。