すさまじいスピードで高齢化が進む日本において、
介護事業の重要性はますます増してきている。
そのような中、『株式会社江陽』は
「住み慣れたまちでの生き生きとした暮らしを支援する。」を理念に掲げ、
豊かな自然あふれる奥州の地で2003年に創業された。
創業者・及川信行氏のご子息・及川健氏が
2代目の社長に就任されたのは、それから2年後のことだった。
及川健社長は、後継社長の重責を背負って奮闘するが、
思いがけず強い逆風にさらされる。
社員の大量退職に見舞われたのだ。
財務基盤は強固なものの、
組織の風土はトップダウンの傾向が色濃い、いわゆる“ワンマン経営”――。
次世代のリーダーが育っていないため、
次の事業承継や将来を見通せない状況だった。
先行きが見通せない厳しい状況にあった江陽が
次世代幹部育成という大きな課題にどのようにアプローチし、
経営改善に取り組んできたのか?
「すべて自分でやらないと気が済まなかった」という及川健社長が、
権限委譲を進め、見えてきた景色とは――?