1984年設立の『株式会社ジュン・ホーム』は、
日立市に根差し、40年にわたり地域の暮らしを支えてきた。
これまでに建てた家は1,000棟をゆうに超える。
創業以来、奥様と二人三脚で事業を営んでこられた小沼淳志会長。
家づくりに「情熱」を抱き「責任」をもってきたからこそ、
事業を残したかった――。
「さまざまな経緯はありましたが、今回お婿さん(買い手)が見つかるまでに、
正直……廃業をまったく考えなかったわけではありません。
しかし、それでは家を建ててくれたお客様が困ってしまう。
そして社員は働く場所を失ってしまう。
会社を残すことは私たちの『責任』でした。」
「廃業という道を選ばずに、親族にいないのなら、
後継者を探す準備を早くしてほしい。」
ご自身の経験がM&Aを考えている経営者の参考になればと、
今回取材に応じてくださった小沼ご夫妻。
無事に「お婿さん」を見つけるまでの、心の葛藤と軌跡をご紹介する。